星屑倶楽部: 2007年5月アーカイブ
明日から、また京都に行きます。
日本家族療法、家族教育学会、というのが有って、そこにいってみようと思っています。
5月の京都、なんて言えば、良いなあ、とみんなに言われますが、とにかくこの5月は出張つづきで、京都も、今月だけで2回目。少し疲れ気味です。
さて、家族療法、といえば、当社で「実録・家族療法」というのが有ります。もう製作されて4年目になるのですが、まだ時々注文が有ります。
で、今回の学会出席の目的は、ナラティブセラピーについて情報を入れにいこうと思っているのですが、実は、まだ僕は、ナラティブセラピーそのものがまだよく解りません。辞書などでは、「物語の有るセラピー」と言う風にのっていますが、実際にどのようにされているのか。どなたかよい参考書でも、教えていただけませんか。
中島太一
本日、新潟は、雨です。
田んぼでは、田植えがほぼ終わりました。新潟市の街中にも、ほんの少しですが、田んぼは有ります。それでも、このところ、急激に少なくなったでしょうか。昔は、カエルの声がやかましかったものですが。
今日の新聞に、過労から来る自殺と思われるケースで、労災認定が下りたのが66人だ、という記事が載っていました。思ったより少ないな、と感じたのは、僕だけではないと思います。まあ、認定されたかどうか、で、この十倍百倍の数字が、背後には有るのでしょう。
「要は自己管理の問題」と言い放った、政府の委員がいるそうです。派遣会社の経営者だそうですが、こんな会社、絶対に行かないほうが良いですよ。経営者としての資格、ゼロ、です。しかも、人材派遣、ですからね。労働力も、数字でしか見れない人なんですね。かわいそうです。
いま、「ニート」の作品を作っています。働かない、のではなく、働けない、人たちが、どうして働けないのか。難しい問題なのですが、担当の鈴木君が、悩み悩み、やっています。六月中にはできるでしょう。見てください。
中島太一
皆さんは こわれ者の祭典というイベントを知っていますか? このイベントは、知る人ぞ知る、障害や病気の当事者らが体験談を披露したり、それにまつわるパフォーマンスを見せるという、表面上は、「?」な企画として、5年前に始まりました。
イベントの特徴としては、障害や病気を治療や努力によって乗り越えるのではなく、ありのままを受け入れたり、仲間の中で回復していくような、共同体の力を伝えています。
そんな内容が何故か受けて、今では会場が満席になり、先日も5月3日にNHK総合テレビで取り上げられたりと、活動も全国規模になってきました。
また、関連して書籍、CDなども発売しており、当事者の表現活動が様々な形に波及しています。
弊社でも、当事者に学ぶ障害観のビデオを作成しました。その中にこわれ者メンバーも登場しております。
(鈴木貴之)
このサイトにアクセスする、という人なら、ACTというの、知ってますよね。アメリカで20年以上前から展開されている精神医療の地域プログラムのひとつで、他職種のスタッフがチームを組んで、積極的に地域に出かけ、その患者さんが生活する現場で治療を続けていこう、というものです。従来の入院中心の精神医療に対峙される形で、いま、日本への導入が試みられています。今度、コンボ、で映像出版部門ができ、その第一弾として、このプログラムを紹介する、ということになりました。
今回京都へ行ってきたのは、京都でACT-Kを展開している高木クリニックの活動を見学しに行ったのですが、いやー、かなり刺激的でした。とにかく、10名以上いるスタッフ一人ひとりが個性的で、しかも新しい地域精神医療をこの手で作り上げるんだ、という意気に燃えている、というのがひしひしと伝わってきます。「まるで梁山泊のようだ」というのが、一言で言うなら私の感想。
で、とってもすごかったのは、有るスタッフが受け持ちの患者さんのところへ、薬を届けに行くんですが、その患者さん、なかなか家から出てきてくれないんです。玄関脇の駐車場で待つこと一時間。その間、何度も電話をかけたり、玄関から声をかけたり、スタッフは、様々なことを試みますが、結局駄目。出直すことになりました。
精神疾患というのは、行き着くところは、人間関係障害、なんです。だから、具合が悪ければ人に会えなくなる(会わないのではなく)のが症状ですから、本人が出てこないからといって、その人のせいにするわけには行かないのです。出向いていって、しかもどうしたら会えるか、心を開いてもらえるのか、スタッフとしてはそこが腕の見せ所。
6月には完成する予定です。みなさん、よろしく。