中島太一: 2008年3月アーカイブ
心理教育・家族療法ネットワークの大会が、3月13日・14日に千葉県市川市でありました。すごい人で、どの会場も人でいっぱい。その中でも、特に人気の高かったのは、べてるとWRAPでしたね。僕は、そのWRAPに関わっていたので覗いてみたのですが、会場に入りきらないほどの人でした。
どうしてこんなに人気があるのか、と勝手に考えるのですが、一番に言えることは、このプログラムがあくまで当事者が活用するものだということです。いま、障害をもつ当事者たちがとても活動的になっていて、何かやりたい、という思いが高まっているように思えるのです。様々なプログラムがある中で、他のものというのは、どうしても、やらされている感がつきまとうような気がします。しかし、このWRAPだけは、何処をどうとっても、自分がやる、自分が考える、自分が行動する、ということに尽きます。今後、このプログラムは延びるぞ、という予感がします。詳しいことは、今度発売するビデオを見てください。
お久しぶりです。年度末で忙しくて、ブログを書く暇もありません。という言い訳をして。
WRAPのビデオができました。昨年10月にWRAPの発案者、アメリカ人のコープランドさんが来日された時の様子を中心に、実際のWRAPの内容にも踏み込み、わかりやすく解説されています。
アメリカではもう30以上の州で展開されていて、一大ブームになっているとか。確かにリカバリーを達成する上で、とても良いツールだという気がします。
この方法というのは、決して精神障害者のみに有効というのではなく、一般ビジネスマンにも役に立つのだそうです。
3月14日に開催される心理教育ネットワーク市川大会でお披露目します。お楽しみに。
中島太一
2月の28日・29日に福岡市で開かれた、社会精神医学会に参加してきました。約600名も参加する大きな学会で、興味深い題材が多く取り上げられていました。
その中でも興味深いのは、統合失調症を中心とした疾患に対しての、早期発見、早期治療についての研究が熱心に語られていたことでした。
精神疾患は、人間の成長とともに顕在化する傾向があり、そのため幼児期、児童期に発見することはとても難しい、ということが定説になっています。しかし、そのための試みは熱心に取り組まれており、最近の発達障害への関心の高まりとともに、その必要性が高く叫ばれています。
福岡は、やはり九州だなあ、という気候で、新潟よりだいぶ暖かい感じです。今年も、春の訪れとともに、忙しくなりそうです。
中島太一